本年も8月3日、4日の二日間、天童温泉ほほえみの宿滝の湯にて、第38回全国中学生選抜将棋選手権大会が大盛況に開催されました。これも偏に皆様のご協力によるものと改めて感謝を申し上げます。
本大会は、「青少年の健全育成」「将棋人口の拡大」「地場産業の発展」を理念とし、出場選手の中から多くのプロ棋士を輩出しております。また、全国の将棋大会の中で唯一宮家より牌を賜っている大会であり、本年も彬子女王殿下には大会名誉総裁として二日間ご臨席を賜りました。このような伝統と格式のある大会が天童市で開催されていることを市民の皆様に知っていただくために、4月から市内各所で大会の歴史垂れ幕を掲示しました。さらには、天童市も舞台となった映画「3月のライオン」の公開、中学生プロ棋士の藤井聡太四段の活躍などもあり、例年以上に注目された大会となりました。大会初日の夕食後には、選手同士の交流を深め、大会終了後もお互いに高め合える友情を育むために、2014年から恒例となっているリレー将棋を実施しました。中学生棋士の皆様には、3つの大会理念の下、礼儀正しい態度と言葉遣いで大会に挑んでいただきました。本大会での経験が、棋力の向上のみならず、礼を重んじる大人への成長に寄与できたと考えております。

本大会の開催にあたり、多大なるご支援を頂きました公益社団法人日本将棋連盟、天童市、並びにご後援・ご協賛・ご協力頂きました関係各位の皆様に心より感謝と御礼を申し上げます。

結びとなりますが、今後もメンバーが本大会に矜持を持ち、大会の発展に全力で取り組むことをお誓い申し上げ、甚だ簡単ではありますが大会実行委員長の大会閉会のご挨拶とさせていただきます。

2017年 大会実行委員長
公益社団法人天童青年会議所
理事長 押野 茂